農樹20周年

テーマ:農民/くま語録

今年をもって20回目の稲作シーズンを迎えるこの俺、即ち農樹は20周年。本年9月をもって個人事業主から農業生産法人㈱農樹へと移行すべく始動したこの 冬。定款、社印、銀行印が出来上がり、司法書士さん、税理士さんと面談を済ませたので、後は農作業に専念して田植えが明けるまでお任せしておこう。

随分前から、この国の政治屋さん方がこの上なく大切にするお百姓さんに経営の法人化をすすめ続けていたのは知っていた。だがしかし、黒字経営は当たり前の こと、売上げと利益目標を達成させてから法人化を考えるのが筋だろう。嫌いな政治屋さんのすすめに反抗するばかりのへそ曲がりでは無い俺。1度も赤字決算 することなく、目指してきた売上げ目標に達して、さらに進展させる見通しがたったから、満を持して今よ万歳。

農樹と号した志は、一言で言うなら農業と農村、経営の持続性。そこにロマンを求めてわざわざ脱サラなぞして20年。語り続けて、ああ20年

『農業、農村が廃れ(すたれ)ゆくのは何故だろう。それは、魅力が無いからだ…。農業、そして農村は、貧乏たらしく、働き口も、稼ぎも少ない。それゆえ、人が出て行き、寄りつかない、帰ってこない。
農業に就いて、リッチになろうと考える若者の一人や二人、そこ、ここの農村にいなくてはならない、と思いませんか?農業は、そんな高望みをしてはならないものですか?産業と呼ぶにふさわしいですか?今こそ、農業こそ、魅惑の就職先であるようにしたいものです。
(略)
春から秋はつつましく、かつ、ストイックに一心不乱に働く男達。夏は見事なまでの田園風景、秋には豊作を祝って、盛大な祭り。雪降る冬には、今年も儲かっ た、そうかお前もか、わっはっはと、肩を叩き合い、酒を食らい、明日はスキーに、旅行にと、来る次のシーズンに向けて英気を養う。そんな日々や1年が繰り 返される魅惑の職場。創意と希望に満ちた集いの輪こそ農民パラダイス…。』

実績無く、見通し甘いまま会社作ってどうするの?伊達や酔狂で会社役員になって、騒いで、喜び束の間、全国数多ぺっしゃんこ。ざまあみろ!
俺はただただ、変わらず農樹を貫くのみ。

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プロフィール

くま語録

くま

京都北部・綾部市物部地区で米を育てつつ、「農樹」を育てる農民。通称:くま
中津隈俊久(なかつくま としひさ)
’64年生、福岡県北九州市出身。
自作自演プロジェクト「農民パラダイス計画」のリーダー。

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