おー

テーマ:農民/くま語録

お天気よろしく、田植え三昧。
今日は、前回とは一転、ぽかぽか…、いや、有酸素作業には、ちと暑い。流れる汗を拭って拭って、植えて、また植えて。

そして、川向こうでは、倅(せがれ)が代掻き三昧。

今日で8ヘクタールから、9ヘクタールの田植えが終了。
残すところ、これまた、8ヘクタールから、9ヘクタール。

まだ、半分と思うこと無かれ。
この時期、作業交錯するなか、田植えが半ばということは、先行する、その他の準備作業はもっと進んでいて、今日の倅の作業などは、その最たるもの。

気持ちの中では、先が、見えて来たぞ!と、雄たけびを上げている。

見とれ、じぇーったいに、5月のうちに、17ヘクタール、植えきってみせる。
体はギシギシいってるけれども、このまま突っ走る。

6月を楽しみに、突っ走る。おーーーー。

効用

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「北の便り」にあった、アイヌネギを連日食べると、翌朝かなり臭うのは覚悟のうえ。
ニンニクの比ではないのは承知のうえ。
おまけに、「便り」に添えてもらった、湿布を肩から腰にかけて、数枚はって寝るこの頃。
翌朝、いろんな臭いを放ちつつ、俺は歩いてるのだろうな、と思う半面、どうせ1日のうちに出会うのは、家族を除いて、70歳超の人ばかりの、我が職場。恥じらいも全く無く、立小便。
効いてる、効いてる。
萎えかけた体に力みなぎり、昨日から今日、トラクターでの作業がはかどること。
明日は、また田植え、そして代掻き。
まだまだ続く戦争なれど、血湧き肉踊る、くまが居る。

ありがと、ね

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カエルの鳴き声が響き渡る夜。これを子守唄代わりに寝るとしようか。
今日は、今季最後になる苗箱1,000枚を苗床に並べる日。いつもなら500枚のところ、この陽気なので二日に分けてと、いうわけにはいかない。待ったなしに、いつもの倍の量を済まさなければ…。
しかし、ここへ隣組のお葬式が重なる。
急遽、近所の同い年に助っ人の要請。彼と、息子、そして常時働いてもらっている御仁の3人に任せて、私はお葬式へ。
お葬式が終わって、現地に駆けつけると、汗まみれの3人が、概ね5割の仕事を済ませていてくれた。
ありがとう。
こんな日は欲張らずに、ねぎらいの一献。早めに引き上げて、流し込むビールのうまいこと。
「北の便り」のアイヌネギもふるまいながら、みんな、ありがと、ご苦労さん。今日は、ゆっくり休んでおくれ。
俺も、はよ、寝よう。明日が、また、ある。
カエルたちも、はよ、寝ろ、よ。

ステップ7

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今日が、田植え初日。これで、どんぴしゃ、すべての作業が重複。
育苗の最後の山を、明後日に控え、田植え・代掻き・田植えを繰り返す。
そして、別の地区では、荒起こしや肥料の撒布と、ぜーんぶが重なる、今がまさに山場の、ステップ7。
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ステップ・バイ・ステップ、バイ。

北の便り

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農繁期、疲れはピークの第一弾。脳みそと、体が自分のものではないような気がしてくる頃、旭川から便りが届く。
私へ、エールを送ってくれる人がいてくれる。これらで、精をつけてね、と届いた品々。
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その中でも、アイヌネギ。行者ニンニクとも、本州で言われている山菜。毎年いただくこいつが、まさにこの時期、体幹がへなへなになりつつある、我が体の添え木となり、発火材になる。
見た目はどうと言うことのないこの植物…。しかし、これは絶大なる力。
食すれば、人に会うのを避けたくなるくらいの臭いを放つけれども、アリナミンなどども足元にも及ばない絶大なる効用。
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行者さんが、修行中、精力剤として山中でかじるものだとも聞く、この山菜。旭川の、雪残る斜面で滑り、そして採って、元気出せよ、と届けていただいくものだから、心にもその効用しみわたる。

おーっし、先ほど3本かじって、効いてきたー。
もう2、3本かじって、一杯かっくらって、明日も、そして、この春乗り切るぞー。

栄美さん、ありがとう。いつまでも、残雪の斜面に立ち向かえるよう、元気でいてよね。

俺って、幸せ者。

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プロフィール

くま語録

くま

京都北部・綾部市物部地区で米を育てつつ、「農樹」を育てる農民。通称:くま
中津隈俊久(なかつくま としひさ)
’64年生、福岡県北九州市出身。
自作自演プロジェクト「農民パラダイス計画」のリーダー。

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