「Keep going!!」

テーマ:農民/くま語録

10/2 伊勢丹浦和店
10/3 伊勢丹立川店
10/4 伊勢丹相模原店
10/5-6 三越日本橋本店
10/9-15 JR大阪三越伊勢丹
10/16-19 名古屋三越栄店
10/23-29 ジェイアール京都伊勢丹
10/24 伊勢丹府中店
10/30-11/5 新潟伊勢丹/新潟三越

明日出発で、移動日も含めて一ヶ月以上プロモーションの旅へ!まだまだやからね。農樹の名は日本で全然知られてないし、当たり前やけど悔しいですなあ。悔 しさをエネルギーにして農樹の枝葉拡げて行きます!日本全国の皆様、近隣の皆様、ヨロシクです!最終日、11/5は誕生日なんですよねー。最高の誕生日迎 えられる様にやったるぜーー!

さて。この道選んで3年目の秋。

この3年間、「思い通りにならない」前提の仕事で、自分は非力で無力で失敗の連続でした。日本全国で人前立って、名前も顔も知らない人々の誹謗中傷や嘲笑 もあるし。噛み付いて、土下座したりもして。マジでいつも歯食い縛ったり、拳握り締めたり、映画みたく、誰も見てない路地裏とかで壁殴ったりもしたなー。 その内、この道選んだ時に描いてた青写真を見失ってた様な気もします。「夢や理想」語って、周囲には「若いのにスゴイね」「野心家だね」って言われて、で もその「夢や理想」は目の前の人じゃなく、自分自身に言い聞かせてた気も。

そんな俺が誇りとか夢とか何もかも捨てようとする度に、
折れそうになる度に呪文の様に言い聞かせてた言葉があるのですが。

「Keep going!!」

母親の死は自分にとって大きな出来事でした。当たり前か。何も気付けてなかったけど、自分を本気で応援して心配して認めてくれた人。時を同じくして死んだ 母親をバカにされて、俺は噛み付いて案の定謝る羽目になって。周りには(逆に)責められるだけやし何だかもう、すっげー悔しくて。そんな時にふらーっと 入った映画館。

「CUT」映画監督の主人公は、いつも兄に金を借りて映画を撮っていた。実は兄は主人公の為にヤクザ相手に借金していて、ある日殺される。そのことを知っ た主人公は、兄が残した借金を返す為、ヤクザ相手に「殴られ屋」を始める。何度殴られても立ち上がる主人公、その先に何があるのか…ってあらすじ。主人公 に自分を重ね合わせた。「痛み」を全て受け入れて何度も立ち上がる主人公に。「立ち上がろう!」って思えた。映画であんなに感動?てか心が震えたこと無い ね。その後、監督に会いに行った。イラン出身、亡命してアメリカ在住、幾多の困難を乗り越えて戦って来たであろう鋭い眼光と貫禄ある佇まい、アミール・ナ デリ監督。監督に恐る恐る近付いて言葉を伝えた。

「俺は一か月前に理解者である母親を亡くしました。俺は、この映画の主人公の姿を観て、”痛み”を全て引き受けて、何度殴られても立ち上がって前に進もうと思えました。俺は進み続けます。ありがとうございました。」

その瞬間、椅子に座っていた監督が勢いよく立ち上がり、

「Keep going!!Keep going!!Keep going!!」

俺の目を見据え、繰り返し伝えてくれた。
最後には優しげな笑顔を見せてくれた。
忘れ難く、マジで心の支えになった経験だ。

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↑向かって左側の方っす。

あれから1年半。ナデリ監督との出会い以来、何があっても「Keep going!!」って唱えて乗り越えてきたけど、さすがに今回はやべーと思う出来事がありまして。周囲には「お前、本当に酷い顔してるぞ。大丈夫か?」っ て言われて。冗談抜きで物騒なこともしてしまいそうだった。そんな俺に大きな力をくれた親友がいます。「カズキ、こっからは夜明けだよ」って。一緒に見た Rising sun、マジで最高だったなあ!

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彼の名は、岩田ユーイチ君。BEYOND WALK、東北の子供達の教育支援をするため、寄付を集めながらオーストラリアを徒歩で横断するチャリティーウォークにチャレンジ中。9月中旬に出発して 以来、様々な困難にぶち当たりつつ頑張ってます。歩き続けてます。2011/3/11は俺にとっても、この道選ぶきっかけとなった出来事だったし、あの日 以降の日本に住む人間として沢山の価値観に触れてきました。希望も見た。けど正直、ニュースで報道されない様な

プロフィール

くま語録

くま

京都北部・綾部市物部地区で米を育てつつ、「農樹」を育てる農民。通称:くま
中津隈俊久(なかつくま としひさ)
’64年生、福岡県北九州市出身。
自作自演プロジェクト「農民パラダイス計画」のリーダー。

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