二日酔い

テーマ:農民/くま語録

目覚めるとふらついてた。体がふわふわして、どうも真っ直ぐに歩けない。朝飯は適当にすませて軽トラに乗り込むけれども、これ間違いなく飲酒運転。酒が残ってるなんててもんじゃねぇ。
「ああ、またやっちまった。」
これほど飲まなきゃいいのに、嬉しいとついつい飲んでしまう性分を治したいのに治せない。

「親父、帰りの代行の中で完全につぶれてたよ。」
って息子に言われても、
「そうれ、す、か。」
ってなもんだい。親父の威厳なんてもともとないのに、飲むたびにマイナス。
昨日息子が一緒でなきゃ、今朝の目覚めはどこで迎えたのだろう。横浜に住んでいる頃、れろれろになって東海道線下りの終電に乗り込んで、気付いたら終着 駅ってなことしばしばだった、俺。駅前のベンチで寝てたら、オカマが俺の下半身を触ってた。飛び起きて蹴りをいれると、どうよ、
「怒らないでよ。今からうちに泊まりに来ませんか?」
だと…。急いでタクシーつかまえて横浜に帰るうち夜は明け、
「あー、やれやれ長い夜だった。」
とタクシー代を払おうとするも金が無い。いっぱい飲んだから、いっぱい払っちまったぜい!
「うん、てんしゅさん、まっとって、おれここの、さんかい、かねとって、くる。」
って、 新妻寝ている我が家にピンポーン。ピンポーン…?ピンポーン、ピンポン、ピンポン、ピンポン!!!。
支払い済ませてタクシー見送る俺の背後で新妻は言う、
「クマさん、なんで帰って来るン?」
「…????」
「始発に乗ったらいいだけヤン。」
ああ、その通り。

酒飲みって、あー、いやだ。高性能田植え機のおかげで、どうにか真っ直ぐに植え終わった今日の田植え。去年までのポンコツを今日のポンコツが操作してたらこうはいかなかったろう。

いいかげん
あらためなければ
そだいごみ

昨日の夜は楽しかったなあ、今日は早く寝て、スローペースだった本日改め、明日はまたガッツリ植えるべし。

田植えが済んだら、また飲もうぜ!
…、飲みたいな、飲もうよ、付き合ってよ、お願いね。

プロフィール

くま語録

くま

京都北部・綾部市物部地区で米を育てつつ、「農樹」を育てる農民。通称:くま
中津隈俊久(なかつくま としひさ)
’64年生、福岡県北九州市出身。
自作自演プロジェクト「農民パラダイス計画」のリーダー。

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