海賊とよばれた男

テーマ:農民/くま語録

昨11月、『海賊とよばれた男』/百田尚樹を読んだ。
誰もが知る石油会社、出光興産の創業者・出光佐三氏をモデルに書かれたノンフィクション。この本のなかで、出光興産は国岡商店、出光佐三氏を国岡鐵造と称して展開されているが、紛れも無い事実。俺はこのようにありたいと心から思わずにはいられない上・下2巻だった。
出光佐三氏のことは同郷・福岡県の人であり、子供心に
「『題名の無い音楽会』のスポンサーをしとんしゃー会社の社長さん。」
程度の認識はあった。その後、高校生の頃だったと思う、
「日章丸っちゅうタンカーば、イギリス海軍が海域封鎖しとるイランに送って世界をアッと言わせた人。」
「そのイランに事前極秘に乗り込んで交渉成立させたのが、佐三さんの弟さん、出光計助(出光2代目社長)さん、東筑の先輩たい!」
と知った。

それから30年余、同郷の先輩・佐三氏、母校の先輩・計助氏の生き様を、百田尚樹氏のおかげ、今「読む」ことができ、勇気や闘志が漲っている。

日本の石油業界を戦前戦後牛耳られた国際的な巨大資本に、国内唯一立ち向かった出光。都度都度、何のこれしきとばかりに佐三氏の号令のもと社員一丸苦労を 共にする。『何事にも負けまい』とする闘志や覚悟、自分の今が決して無駄な今では無く、誇りを確かに持ち続け、それを示し通す人物たち。身震いするほど格 好良過ぎる日本人、先輩たちの物語だった。

こう生きたいと思う、しかしながら同様こう生きてるとも思える自分がここにいる。正しいと信じるこの生き方を全うしてやろうと、そう思う。
そして必ず今度は俺が、『山賊』とよばれてみせてやる。

プロフィール

くま語録

くま

京都北部・綾部市物部地区で米を育てつつ、「農樹」を育てる農民。通称:くま
中津隈俊久(なかつくま としひさ)
’64年生、福岡県北九州市出身。
自作自演プロジェクト「農民パラダイス計画」のリーダー。

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