効用

テーマ:農民/くま語録

「北の便り」にあった、アイヌネギを連日食べると、翌朝かなり臭うのは覚悟のうえ。
ニンニクの比ではないのは承知のうえ。
おまけに、「便り」に添えてもらった、湿布を肩から腰にかけて、数枚はって寝るこの頃。
翌朝、いろんな臭いを放ちつつ、俺は歩いてるのだろうな、と思う半面、どうせ1日のうちに出会うのは、家族を除いて、70歳超の人ばかりの、我が職場。恥じらいも全く無く、立小便。
効いてる、効いてる。
萎えかけた体に力みなぎり、昨日から今日、トラクターでの作業がはかどること。
明日は、また田植え、そして代掻き。
まだまだ続く戦争なれど、血湧き肉踊る、くまが居る。

ありがと、ね

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カエルの鳴き声が響き渡る夜。これを子守唄代わりに寝るとしようか。
今日は、今季最後になる苗箱1,000枚を苗床に並べる日。いつもなら500枚のところ、この陽気なので二日に分けてと、いうわけにはいかない。待ったなしに、いつもの倍の量を済まさなければ…。
しかし、ここへ隣組のお葬式が重なる。
急遽、近所の同い年に助っ人の要請。彼と、息子、そして常時働いてもらっている御仁の3人に任せて、私はお葬式へ。
お葬式が終わって、現地に駆けつけると、汗まみれの3人が、概ね5割の仕事を済ませていてくれた。
ありがとう。
こんな日は欲張らずに、ねぎらいの一献。早めに引き上げて、流し込むビールのうまいこと。
「北の便り」のアイヌネギもふるまいながら、みんな、ありがと、ご苦労さん。今日は、ゆっくり休んでおくれ。
俺も、はよ、寝よう。明日が、また、ある。
カエルたちも、はよ、寝ろ、よ。

ステップ7

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今日が、田植え初日。これで、どんぴしゃ、すべての作業が重複。
育苗の最後の山を、明後日に控え、田植え・代掻き・田植えを繰り返す。
そして、別の地区では、荒起こしや肥料の撒布と、ぜーんぶが重なる、今がまさに山場の、ステップ7。
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ステップ・バイ・ステップ、バイ。

北の便り

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農繁期、疲れはピークの第一弾。脳みそと、体が自分のものではないような気がしてくる頃、旭川から便りが届く。
私へ、エールを送ってくれる人がいてくれる。これらで、精をつけてね、と届いた品々。
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その中でも、アイヌネギ。行者ニンニクとも、本州で言われている山菜。毎年いただくこいつが、まさにこの時期、体幹がへなへなになりつつある、我が体の添え木となり、発火材になる。
見た目はどうと言うことのないこの植物…。しかし、これは絶大なる力。
食すれば、人に会うのを避けたくなるくらいの臭いを放つけれども、アリナミンなどども足元にも及ばない絶大なる効用。
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行者さんが、修行中、精力剤として山中でかじるものだとも聞く、この山菜。旭川の、雪残る斜面で滑り、そして採って、元気出せよ、と届けていただいくものだから、心にもその効用しみわたる。

おーっし、先ほど3本かじって、効いてきたー。
もう2、3本かじって、一杯かっくらって、明日も、そして、この春乗り切るぞー。

栄美さん、ありがとう。いつまでも、残雪の斜面に立ち向かえるよう、元気でいてよね。

俺って、幸せ者。

ああ、とうちく

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5月1日、農繁期の手を休め、故郷・福岡へ。
時期が時期だけに、滞在時間は4時間。この度は日帰り。夜を徹して飲み明かしたいところを我慢して、帰路へつく…。残念至極。
昨日は、私の高校時代、母校・東筑(とうちく)高校剣道部の監督を務めていただいていた先生の退官と還暦のお祝い。東筑剣道部を先生が率いてくださった10年間の、教え子面々集い、酒を酌み交わす。
おう、懐かしや。
先生が、これからの夢を語られ、我々が近況や当時の思い出を語る。
その語りの壇上では、上る誰もが輝き、堂々としていることが誠に嬉しい、喜ばしい。
人生の模様は、それぞれ様々あるはず。しかし、誰もが決して見栄を張るわけではなく、その言葉使いや、なりふりから、今を誇らしく生きていることが伝わってくる。
先生と、母校・剣道部の先輩、同期、後輩の皆々様へありがとう…。あなた方は、私の誇りです。このような集いこそが、私にとっての故郷であり、また会える日までの力の源。
また、帰るバイ。涙腺が緩んできたバイ。
皆さんに、万感の思い込めて、

「ありがとう」

プロフィール

くま語録

くま

京都北部・綾部市物部地区で米を育てつつ、「農樹」を育てる農民。通称:くま
中津隈俊久(なかつくま としひさ)
’64年生、福岡県北九州市出身。
自作自演プロジェクト「農民パラダイス計画」のリーダー。

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