手作り感溢れる農樹の精米所。整然とした精米ラインにはほど遠い。ご覧の通り、並んだ機械は色とりどりで統一感無く、素人さんにはパッと見てお米がどこからどこへ流れていくのやらわかるまい。
一連のラインをセットで購入できれば見栄えすっきり玄人もうなる精米所となっただろうけれど、これで上等、上等。資金無しで始めたこの道19年、買い足し入れ替えして来たこの精米ラインには、当初なけなしの100万円で構えた時の中古機達はもう居ない。
「ここから伊勢丹や三越の棚に並ぶ商品が出ていってるって、クマさーん、笑ける(嬉しい)わ、僕。こんな田舎の、こんな手作り感溢れるとこから伊勢丹やら、三越に商品が出ていくって、あはっ、ひっ、あははー。」
これは農樹応援団/田中智幸京都支部長(ヤンマー農機販売福知山)の弁。そう、彼はここで機械の入れ替えやメンテナンスをするたび、来るたび、そして梱包されて発送を待つ商品の山を見るたび、
「笑ける(嬉しい)わ。」
と言って帰る。
10月は農樹米プロモーション、転戦月間。若殿は転戦、留守番役の親父はここからせっせと物資の供給。11月まで続く長丁場の序盤ながら、若殿の活躍よろ しく発注に次ぐ発注で早くも悲鳴を上げかける親父様。この精米所にくぎ付けになって、せっせと精米、梱包、発送を繰り返し、「あー、やれやれ。」と思った ころに向こうのファックスが「ピー。」っていいやがる。
早朝から精米所に明かりをともせば、向こうの事務室にファックスが入っている様子。恐る恐る覗けば案の定、急ぎの注文書ときたもんだ。
嬉し悲しの留守番役・俺様のもとに、明日一時帰宅する若殿が昨日から展開しているお江戸日本橋・三越本店の様子のお知らせ。
「昨日の売り上げ、5キロ:○○、2キロ:○○っす。ヤバいね。」
ってさ、万歳!ばんざい!ばんざーい!まさにこれは伝説!間違いなく農樹は伝説を作ったに違いない!ヤバい?すごい?言葉がみつからねぇ。疲れたなって言ってらんねぇ。グーッと背伸びして、ひとりここで声張り上げて、とびっきりの精米を送り出してやる。
そして明日も、「農樹始めます!」
10/5-6 三越/日本橋本店
10/9-15 JR大阪三越伊勢丹
10/16-19 名古屋/三越栄店
10/23-29 ジェイアール京都伊勢丹
10/24 伊勢丹/府中店
10/30-11/5 新潟伊勢丹/新潟三越
Keep going!
About 農樹
行って来い、
「農樹、始めますっ!」
と、やって来い。
2013・秋、農樹プロモーション・キャラバン・スタート!
10/2 伊勢丹/浦和店
10/3 伊勢丹/立川店
10/4 伊勢丹/相模原店
10/5-6 三越/日本橋本店
10/9-15 JR大阪三越伊勢丹
10/16-19 名古屋/三越栄店
10/23-29 ジェイアール京都伊勢丹
10/24 伊勢丹/府中店
10/30-11/5 新潟伊勢丹/新潟三越
Keep going!
About 農樹
10/2 伊勢丹浦和店
10/3 伊勢丹立川店
10/4 伊勢丹相模原店
10/5-6 三越日本橋本店
10/9-15 JR大阪三越伊勢丹
10/16-19 名古屋三越栄店
10/23-29 ジェイアール京都伊勢丹
10/24 伊勢丹府中店
10/30-11/5 新潟伊勢丹/新潟三越
明日出発で、移動日も含めて一ヶ月以上プロモーションの旅へ!まだまだやからね。農樹の名は日本で全然知られてないし、当たり前やけど悔しいですなあ。悔 しさをエネルギーにして農樹の枝葉拡げて行きます!日本全国の皆様、近隣の皆様、ヨロシクです!最終日、11/5は誕生日なんですよねー。最高の誕生日迎 えられる様にやったるぜーー!
さて。この道選んで3年目の秋。
この3年間、「思い通りにならない」前提の仕事で、自分は非力で無力で失敗の連続でした。日本全国で人前立って、名前も顔も知らない人々の誹謗中傷や嘲笑 もあるし。噛み付いて、土下座したりもして。マジでいつも歯食い縛ったり、拳握り締めたり、映画みたく、誰も見てない路地裏とかで壁殴ったりもしたなー。 その内、この道選んだ時に描いてた青写真を見失ってた様な気もします。「夢や理想」語って、周囲には「若いのにスゴイね」「野心家だね」って言われて、で もその「夢や理想」は目の前の人じゃなく、自分自身に言い聞かせてた気も。
そんな俺が誇りとか夢とか何もかも捨てようとする度に、
折れそうになる度に呪文の様に言い聞かせてた言葉があるのですが。
「Keep going!!」
母親の死は自分にとって大きな出来事でした。当たり前か。何も気付けてなかったけど、自分を本気で応援して心配して認めてくれた人。時を同じくして死んだ 母親をバカにされて、俺は噛み付いて案の定謝る羽目になって。周りには(逆に)責められるだけやし何だかもう、すっげー悔しくて。そんな時にふらーっと 入った映画館。
「CUT」映画監督の主人公は、いつも兄に金を借りて映画を撮っていた。実は兄は主人公の為にヤクザ相手に借金していて、ある日殺される。そのことを知っ た主人公は、兄が残した借金を返す為、ヤクザ相手に「殴られ屋」を始める。何度殴られても立ち上がる主人公、その先に何があるのか…ってあらすじ。主人公 に自分を重ね合わせた。「痛み」を全て受け入れて何度も立ち上がる主人公に。「立ち上がろう!」って思えた。映画であんなに感動?てか心が震えたこと無い ね。その後、監督に会いに行った。イラン出身、亡命してアメリカ在住、幾多の困難を乗り越えて戦って来たであろう鋭い眼光と貫禄ある佇まい、アミール・ナ デリ監督。監督に恐る恐る近付いて言葉を伝えた。
「俺は一か月前に理解者である母親を亡くしました。俺は、この映画の主人公の姿を観て、”痛み”を全て引き受けて、何度殴られても立ち上がって前に進もうと思えました。俺は進み続けます。ありがとうございました。」
その瞬間、椅子に座っていた監督が勢いよく立ち上がり、
「Keep going!!Keep going!!Keep going!!」
俺の目を見据え、繰り返し伝えてくれた。
最後には優しげな笑顔を見せてくれた。
忘れ難く、マジで心の支えになった経験だ。
↑向かって左側の方っす。
あれから1年半。ナデリ監督との出会い以来、何があっても「Keep going!!」って唱えて乗り越えてきたけど、さすがに今回はやべーと思う出来事がありまして。周囲には「お前、本当に酷い顔してるぞ。大丈夫か?」っ て言われて。冗談抜きで物騒なこともしてしまいそうだった。そんな俺に大きな力をくれた親友がいます。「カズキ、こっからは夜明けだよ」って。一緒に見た Rising sun、マジで最高だったなあ!
彼の名は、岩田ユーイチ君。BEYOND WALK、東北の子供達の教育支援をするため、寄付を集めながらオーストラリアを徒歩で横断するチャリティーウォークにチャレンジ中。9月中旬に出発して 以来、様々な困難にぶち当たりつつ頑張ってます。歩き続けてます。2011/3/11は俺にとっても、この道選ぶきっかけとなった出来事だったし、あの日 以降の日本に住む人間として沢山の価値観に触れてきました。希望も見た。けど正直、ニュースで報道されない様な
About 農樹
かなり大変なことになっています。
10月2日(水) 伊勢丹浦和店
10月3日(木) 伊勢丹立川店
10月4日(金) 伊勢丹相模原店
10月5日(土) 三越・日本橋本店
10月6日(日) 〃
10月9日(水) JR大阪三越伊勢丹
10月10日(木) 〃
10月11日(金) 〃
10月12日(土) 〃
10月13日(日) 〃
10月14日(月) 〃
10月15日(火) 〃
10月16日(水) 名古屋三越栄店
10月17日(木) 〃
10月18日(金) 〃
10月19日(土) 〃
10月23日(水) 伊勢丹府中店 JR京都伊勢丹
10月24日(木) 〃 〃
10月25日(金) 〃
10月26日(土) 〃
10月27日(日) 〃
10月28日(月) 〃
10月29日(火) 〃
稲刈りあとの大事な大仕事。ご声援、ご支援お願いします。
About 農樹
じゃじゃーん!
野良を駆け巡った俺たちがスイッチを切り替える秋。今、腰帯ぎゅっと締めて旅立とう。
「これが今年の我らが米だ!」
日本ところ狭しと農樹を広めよう。
農樹にはユニフォームらしきものが無かったけれど、これから先これが外向けユニフォーム。
帯をぎゅっと縛って、
「農樹始めます!」
を合言葉に田んぼの外でも暴れまくってみせようぞ!