2010年 秋
稲刈り突入
よーい、どん!
おりゃぁ…。ゴーーー…。
暑い!
ほこり立つ稲刈り。
「きゅうーすい!」塩をなめなめ、「きゅうーすい!」
ついさっきの冷水が、今はお湯…。
湯でも何でも、どうでも良いから、「きゅうーすい!」
秋風よ、ああ秋風よ、君恋しや、今何処…。
突入してしまった、平成22年の稲刈り。
わかんない
4条刈りコンバインを操作中、振り向けば、すっかり男の顔をした我が子がいる。今や、3条刈りのコンバインを我が手足の如く操りながら、俺を追いかけてくる「男」となった君は今何を考えているのだろう。
気がつけば、『わかんない』(作詞・作曲井上陽水)を口ずさんでいる。
雨にも風にも負けないでね
暑さや寒さに勝ちつづけて
一日、すこしのパンとミルクだけで
カヤブキ屋根まで届く
電波を受けながら暮らせるかい?
南に貧しい子供が居る
東の病気の大人が泣く
今すぐそこまで行って夢を与え
未来の事ならなにも
心配するなと言えそうかい?
君の言葉は誰にもワカンナイ
君の静かな願いもワカンナイ
望むかたちが決まればつまんない
君の時代が今ではワカンナイ
この曲を知ったのは、沢木耕太郎著「バーボンストリート」。俺が二十歳になった頃だったろうか?
明日もやろかい。4+3の7条刈り。