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農樹オフィス
冬眠していたわけじゃない証明、その2。じゃーん!
本日、写真手前に写るミーティングテーブルがやってきて、オフィスのリニューアル終了。両袖デスクに肘掛けリクイライニングチェアを社長と会長にあてが い、書棚もパソコンも複合機も一新してやったぜ、わっはっは。やると決めたらとことんやり尽くす、火が付いたら鎮火不能よ。
ビフォー&アフター写真を並べれば燃え滾ったその炎と熱を察していただけたかも知れまいが、まだ一片の恥じらい残すクマ様にそれは憚れるというほどの前オフィス。飯場と言われそうな、ガラクタと未処理の書類、未開封の封書に囲まれた空間だったわけ。
言い訳するなら、一昨年の母屋リフォームからのどさくさがそうさせたわけども、癇癪玉はじかせ、パソコン叩いて、よくも毎日の事務処理、商品発送をしていたものだ。
長年たまった農業資材の廃棄物や母屋2階の古布団にいたるまで、オフィスリニューアルを決心すると同時に、この際捨てるべきものは捨てようと、4トンコンテナ満タン捨ててスカッとさわやか、あいっ!
新生農樹オフィスへ訪問いただくお客様。いれたて一杯のコーヒーをおもてなしいたします。
ああ、農樹20周年、あいっ!
About 農樹
明けましておめでとうございます!(まさかの3月篇)
一樹です!
さて…明けましておめでとうございます!
…遅っ!
昨年末にオーストラリアから帰国後、年末の仕事に追われつつ、親父とフェスに遊びに行ったり、1月は割と落ち着いていたり、2月は関東プロモーションに飛 び回っていたり、この前は東北復興ボランティア団体Team-Kの東北での物資提供や公園づくりに参加したり…盛り沢山だったわけです。また改めて書いて いこうー。
まずはFBに書いたきりだった今シーズンの意気込みを!
大学中退して農樹の仕事始めて丸3年経過(早っ!)。
「親の築き上げたものに乗っかっただけ」これは1年目に多くの人に言われた言葉。その言葉に反発し、俺は何か親とは違うことをしようと迷走もしてきました。…
でも今では、その言葉に対して敢えて「その通り」と言う。
「Sustainable(持続可能)な農業経営」
親が夜逃げ覚悟で必死に農樹を築き上げた信念や理念を知り、東日本大震災を機に農業の価値に気付き、今の仕事を選んだ俺の役割。
それは、農樹を更に発展させて自分の次の世代に繋げていくこと。
人間が生きていく上で欠かせない食、それを支える農業界が衰退している現代で、農樹が名の知れた優れた経営体として存在しモデルケースとなり、若者が一つの職業選択肢として農業を考える。
結果として「飢えの無い世界」があると思ってます。
乗っかった船をデカくしていく。
その為には品質、業績、一歩一歩結果を出し続けていく必要があるし、自分を際限無く高め続けていく必要がある。
その過程で俺を疎ましく思う人がいるのも、今の未熟な俺レベルでもそこそこ誹謗中傷を受けてんのも分かってます。
自分の顔と名前と仕事や想い、何もかも社会に曝け出してやってればあーだこーだ言われるのは当たり前。でも顔も名前も無くて、自分の人生捨てて他人の評論にばっか一生懸命な奴が陰で何か言ってても今は痛くも痒くもない。
好きに叩けばいいけど、叩かれる反動で跳ね上がって、叩けないとこまで出過ぎる杭になる予定なんでヨロシク。
勿論、俺が不味いもの作ったり適当なことばっかして、いつまでも成長しなければ容赦無く叱責を!
母親は死んで、親父も多分俺より先に死んで、俺がその内死んでも農樹は残る。100年後も農樹が経営を持続させている時、子供達の「なりたい職業ランキングNo.1」が農業になっている時は俺の完全勝利なんで。その時には俺も無事成仏するのです。
…成仏!笑←
今年も「美味い米」を作る。秋はそれ持って日本全国を歩く。常に経営を考えて、未来のビジョンを描きながら行動する。今年も、来年も、何十年後も変わらない。
また法人化に向け準備も進めているので、秋には代表取締役として改めて未来を見据え自分を見つめ直し、社会と関わっていきます。(←黒髪攻めっから!)
てな感じで。
今年もヨロシクお願いします(`_´)ゞ
一樹
About 農樹
君ヲ祝フ
ブログをさぼっていたからとはいえ、冬眠していたわけじゃない。
忙しくも楽しかったこの冬も終わり春到来、今日は親子睦まじくじゃれあいながら、本年仕込む種籾の最初の消毒、稲作事始めをしていると、
「酒ができたぞ。」
と、蔵元から一報が入った。
その酒の名は『君ヲ祝フ』。2012年立案、昨年から企画・実行、今年仕上がったこの酒は、農樹が育てた酒米・祝(いわい)を全量使用して、ここ綾部に唯一残る蔵元、若宮酒造が造る渾身の純米大吟醸酒なのだ。
驚くなかれ、『君ヲ祝フ』は日本橋・三越本店と伊勢丹・立川店での限定販売商品。だからこそ、事前に騒がず今日までおとなしくしていたこの俺、春到来とともに騒がせてもらいましょう。じゃーん!
若宮酒造の木内さん、四方さん、丸山さんとは、日頃飲んだら千鳥足、すってんころりの間柄。
デザインは、農樹がカスみたいな時から暖かくも変わらず今もサポートを続けてくださる地元IT企業・(有)コークスさん。この文字、コークス・水野将朗氏の直筆なり。同じく西川奈緒子さんのデザイン輝き、塩見悟さんのコーディネイト、さんきゅうべりまっち。
耕して、蒔いて、育てて、咲くと嬉や。
明日はこの酒手にしてラッパ飲み、『俺ヲ祝フ』。
About 農樹
農樹20周年
今年をもって20回目の稲作シーズンを迎えるこの俺、即ち農樹は20周年。本年9月をもって個人事業主から農業生産法人㈱農樹へと移行すべく始動したこの 冬。定款、社印、銀行印が出来上がり、司法書士さん、税理士さんと面談を済ませたので、後は農作業に専念して田植えが明けるまでお任せしておこう。
随分前から、この国の政治屋さん方がこの上なく大切にするお百姓さんに経営の法人化をすすめ続けていたのは知っていた。だがしかし、黒字経営は当たり前の こと、売上げと利益目標を達成させてから法人化を考えるのが筋だろう。嫌いな政治屋さんのすすめに反抗するばかりのへそ曲がりでは無い俺。1度も赤字決算 することなく、目指してきた売上げ目標に達して、さらに進展させる見通しがたったから、満を持して今よ万歳。
農樹と号した志は、一言で言うなら農業と農村、経営の持続性。そこにロマンを求めてわざわざ脱サラなぞして20年。語り続けて、ああ20年
『農業、農村が廃れ(すたれ)ゆくのは何故だろう。それは、魅力が無いからだ…。農業、そして農村は、貧乏たらしく、働き口も、稼ぎも少ない。それゆえ、人が出て行き、寄りつかない、帰ってこない。
農業に就いて、リッチになろうと考える若者の一人や二人、そこ、ここの農村にいなくてはならない、と思いませんか?農業は、そんな高望みをしてはならないものですか?産業と呼ぶにふさわしいですか?今こそ、農業こそ、魅惑の就職先であるようにしたいものです。
(略)
春から秋はつつましく、かつ、ストイックに一心不乱に働く男達。夏は見事なまでの田園風景、秋には豊作を祝って、盛大な祭り。雪降る冬には、今年も儲かっ た、そうかお前もか、わっはっはと、肩を叩き合い、酒を食らい、明日はスキーに、旅行にと、来る次のシーズンに向けて英気を養う。そんな日々や1年が繰り 返される魅惑の職場。創意と希望に満ちた集いの輪こそ農民パラダイス…。』
実績無く、見通し甘いまま会社作ってどうするの?伊達や酔狂で会社役員になって、騒いで、喜び束の間、全国数多ぺっしゃんこ。ざまあみろ!
俺はただただ、変わらず農樹を貫くのみ。
About 農樹
大きくなった
予定通り12月15日帰国、11:30綾部駅着。
「だはは、真っ黒やの!」
ワイルド一樹、日焼けして鼻の頭の皮は剥けている。
「おやじー帰ったぜ。腹減ったー、寿司食いてー。」
「おっ、食いに行こっ。」
友と歩いた350キロオーストラリアの旅の充実度は計り知れない。大きな財産を得たこと間違いなし。一貫また一貫とたいらげるも会話は途切れず続く、家ま での車中もひと風呂浴びた後も、夕食の準備の最中も、そして寝るまでずっと喋ってた。会話のなかで、『人の温かみを感じた』というフレーズが息子の口から 良く出てくることに、親父様は目を潤ませてしまうのだ。
「大きくなった」と。
今朝起きてからも会話は続く。朝飯前にコーヒー3杯飲んでも会話は続く。
今日はこれから、温泉に行って二人また語ろう。
気がつけば同じ身長だったはずのお前の目線が上にある。背も伸びたか、身も心も大きくなっていく息子を見ているだけでご満悦の俺様。決して俺の背は縮んでないぞ。