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農業生産法人 株式会社 農樹

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祈る

妻がベッドに横たわっている。俺たちのことが分かっているのか?分かっていないのか?
今分からなくてももうすぐ分かるようになると信じてる。
俺たちみんなで農樹じゃないか。プライド高きお前さんは、誇れる夫になれ、誇れる息子になれ、強いては誇れる農樹になって欲しかった。分かっているんだ、そんなこと。素直に語れないのはお互い様。3人で育てた農樹の木陰でお茶でもしてくれよ。

二回目の抗がん剤治療の後、ことのほか楽しく過ごせたクリスマス。翌朝一樹が書いたブログ「to motger」を、
「最良のクリスマスプレゼントだ。」
と思い合えた。俺たち家族には本物の愛があるから。

挫けず、今日も祈る。

4 ハッピークリスマス

昨夜、夫と共にクリスマスディナーを楽しみました。
先週、京都伊勢丹で下見をし、昨日は買い物客であふれるなかを行列に並んでご馳走を買い込んできてくれました。

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教子

クマ復帰

今日は久々、クマさんこと、なかつくまとしひさが登壇させていただきます。
斯様に書き出さなくてはならないほどご無沙汰しまして、どーもすいません。
「俺はね、いつも強がってばかりいるけれどね、実はね…、小心者なんよ。」
白状します。

私のことを大胆かつ繊細などと褒めてくれる人もいたりするわけだけど、自分のことは結構良くわかっているつもり。明らかに弱い人間の部類に属している。こ れ本当。妻がはっ、はっ、けつびょう…、ですと、シューン。俺のおっかさんも今から32年前、はっ、けつびょうでございましたが、神様、何でまた俺の一番 身近な女(ひと)が、はっ、けつびょうになってしまうのかねぇ…と、ついつい悔やみ節が頭を過ぎる日々。
商売繁盛、忙しくしているからバタついている間は良いものの、さてブログを書こうとパソコンの前に座れば、ぱたっと筆が止まってしまう。そんな日が続くな か、息子が機関銃の如く投稿していたのは明らかに母へ届けとばかりに綴ったメッセージ。大した男だ、と私は思う。32年前の俺は毎晩布団かぶって泣いてた ものさ。
そして、妻がブログに登壇し始めた。ルーター機能付きのスマホとノートパソコンがあれば、個室でインターネット、DVD鑑賞、TVと楽しめると思って持っていったら、闘病記を書く…、と言い始めた。
「大したやっちゃ!こいつらに支えられて農樹がここまでたどり着いたのだ。」
と思えば、ぐずぐずするのはもうやめた。病状のこと等あれこれは妻からの投稿に委ねよう。
‘私も’「くま語録」活動を再開しよう。
「クマ」、「クマちゃん」と呼ばれ続け、妻子からも「クマさん」と呼ばれる私のブログが「くま語録」。しかしながら、今や妻と息子、私の三つ巴のブログになってしまったこと、これまた良しじゃろ。妻だって息子だって本来「クマ」じゃん、いいーじゃん。

これまで当たり前にそばにいてくれた妻の入院から70日目の今日はクリスマス・イブ。明日は、妻の個室でケーキを、と。

昨日は、順一さーん、電話ありがとう。
近所に日本酒の取り揃え充実した酒屋できたって?行かせて下さーい。貴方とへべれけれになりたいなー。
昨日は、栄美さーん、電話ありがとう。
「クマさん、あんた大抵やんちゃしてきたんだから、奥さん大事にするんだよって…。」わかってるって、大事にしてるって、さー。
今日は、ブログのコメント、『おーば』さんありがとう。
あー、とーちく!スコン、と吹っ切れたバイ。

「神様は、試練を乗り越えられる人間にこそ与えるのだよ。」
と、妻は昔も今も私に言いますが、
「勝手なこと言いやがって。」
と反発するより、こうなりゃ、盛りだくさんな人生でありがとさーんって、叫んでやろう。
誰が俺の真似をできようか。俺の真似を誰ができる?ってね。弱くても強くなれるのは皆のおかげで、貴方のおかげ。

久方の、クマでした。うりゃー!

3 クリスマス

大学時代の友人がお見舞に手作りのヘキセンハウスを持ってきてくれました。グリム童話のヘンゼルとグレーテルにでてくるお菓子でできた魔女の家です。実際、クッキーでできていて食べられます。無機質な病室がクリスマスらしくパッと華やぎました。

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今日から3連休ですね。どこもかしこもクリスマス一色でしょう。来週は、もうお正月。自営業である我が中津隈家は、いわゆる年中行事からは一歩引いたとい うか、無関係な暮らしをしていました。しかし、さすがにクリスマスは洋風なご馳走を、お正月にはおせちもどき料理を作っていました。今年は、父と子2人き りの晩餐。息子がケーキをねだる年頃でないことがせめてもの救いです。
教子

2 前兆 

病気の前兆はありました。夏、半袖半ズボンから出る腕や脚に青あざができ、なかなかなおらない。それもよく見ると点々になっていました。これが、点状紫斑 なんてあとから知ること。夫の母親が30年前、白血病で亡くなったときの話を聞いたことがありました。当時、高校1年生の夫が身体の不調を訴える母親の青 あざに不安を抱き、病院に連れて行ったと。しかし、自分の青あざは「まっさかー、わたしが白血病になんてなるわけない。」軽く見過ごしていました。体調不 良もありましたが、いつもの疲れか夏バテか、はたまた更年期障害ですませていました。
その4か月後、こうして入院しているわけです。今は、2回目の抗がん剤点滴が終わったところです。治療に入る前、高校時代の友人がお見舞いメールをくれました。
   バスケット部のあの地獄の練習を思い出して!
   四つ尾山1周ランニングにお寺の階段ダッシュ
   オールコートのルーズボールに奥目のビーム
   あれを乗り越えられたのだから、大丈夫。がんばって!
33年間、変わらぬ友情をありがとう。
教子